レンズのフィルター径の選び方 — サイズ統一で機材を効率化

レンズのフィルター径の選び方 — サイズ統一で機材を効率化

公開: 2026年4月12日|更新: 2026年4月12日

「フィルターを買いたいけど、レンズごとにサイズが違って困る…」

レンズフィルターは撮影の幅を広げてくれる便利なアクセサリーですが、 レンズごとにフィルター径が異なるため、何枚も買い揃える羽目になりがちです。

このページでは、フィルター径の基本知識から統一のコツ、 ステップアップリングを使った賢い運用方法まで、わかりやすく解説します。

フィルター径とは - レンズの「口径」を知ろう

レンズ前面のねじ込みサイズ

フィルター径とは、レンズの前面に取り付けるフィルターのねじ込み部分の直径のことです。 単位はミリメートルで、レンズ本体やキャップに**「Φ67」「Φ77」**のように刻印されています。

  • よく使われるフィルター径: 49mm, 52mm, 55mm, 58mm, 62mm, 67mm, 72mm, 77mm, 82mm
  • コンパクトな単焦点レンズ: 49〜55mm が多い
  • 標準ズームレンズ: 67〜77mm が主流
  • 大口径・望遠レンズ: 77〜82mm、超望遠では専用フィルターの場合も

フィルター径はレンズの仕様表に必ず記載されているので、 購入前に確認しておきましょう。 サイズが1mmでも違うと取り付けられないので、正確な数値の確認が大切ですよ。

レンズフィルターの種類 - 保護・ND・PLフィルターの役割

目的に合わせて選ぶ3つの定番フィルター

レンズフィルターにはさまざまな種類がありますが、 特によく使われる3つを押さえておけば十分です。

  • 保護フィルター(プロテクトフィルター): レンズ前玉を傷や汚れから守る。常時装着が基本で、最も使用頻度が高い
  • NDフィルター: 光量を減らしてシャッター速度を遅くするためのフィルター。滝や川の水を滑らかに写したり、日中に開放F値で撮影したいときに使う
  • PLフィルター(偏光フィルター): 反射光を除去して空をより青く、葉の色をより鮮やかに写す。風景撮影の必需品

このほかにも、ソフトフィルターやクロスフィルターなどの特殊効果フィルターがあります。 まずは保護フィルターから始めて、撮影の幅を広げたくなったら NDやPLフィルターを追加していくのがおすすめですね。

フィルター径を統一するメリットと現実的な運用方法

同じフィルターを使い回せる

レンズを複数本持つなら、フィルター径をできるだけ統一すると フィルターの購入費用を大幅に節約できます。

  • コスト削減: 高品質なPLフィルターは1枚1万円以上。径を揃えれば1枚で済む
  • 持ち運びが楽: フィルターケースの枚数が減り、バッグが軽くなる
  • 交換がスムーズ: レンズを交換してもフィルターをそのまま付け替えられる

現実的には、手持ちのレンズすべてを同じフィルター径に揃えるのは難しいですね。 おすすめの方法は、最もよく使う2〜3本のレンズを基準にフィルター径を揃えることです。

新しくレンズを購入するときに、候補のレンズのフィルター径を確認して、 既存の手持ちレンズと径が合うものを選ぶのも賢い戦略ですよ。 特に67mmと77mmは多くのレンズで採用されているので、 この2つを基準にすると統一しやすくなります。

ステップアップリングの活用 - 1枚のフィルターを使い回す

小さなリングで大きな節約

ステップアップリングとは、小さいフィルター径のレンズに 大きいフィルターを装着するためのアダプターです。 数百円〜千円程度で購入でき、フィルター代の大幅な節約になります。

  • 使い方: 手持ちレンズで最大のフィルター径に合わせてフィルターを購入し、他のレンズにはステップアップリングで対応する

ただし、いくつかの注意点があります。

  • ケラレに注意: 広角レンズに大きなフィルターを付けると四隅が暗くなることがある
  • レンズキャップが合わなくなる: フィルター径が変わるため元のキャップが使えない場合がある
  • 逆方向(ステップダウン)は非推奨: 必ず小→大の方向で使いましょう

フィルター選びの注意点 - 安物は画質に影響する?

価格差には理由がある

同じフィルター径でも、価格が数倍違う製品があります。 安いフィルターと高いフィルターでは、実際に画質に差が出ることがありますよ。

  • コーティングの品質: 多層コーティングで反射を抑え、ゴーストやフレアを低減する
  • ガラスの平面精度: 安価なフィルターはガラスの歪みで解像力が落ちることがある
  • 枠の薄さ: 薄枠設計は広角レンズでのケラレを防ぐが、価格は高め

とはいえ、保護フィルターは中価格帯の製品で十分です。 Kenko、Marumi、HAKUBAなどの国内メーカーなら画質への悪影響はほとんどありません。

一方、PLフィルターやNDフィルターは品質が写真に直結するので、 ある程度の予算を確保するのがおすすめです。 安価な製品では色被りやムラが出ることがありますよ。

よくある質問

レンズ本体の前面、レンズキャップの裏側、または仕様表に記載されています。 「Φ67」や「67mm」のように表記されているので確認してみてください。 フィルター径の記号「Φ」は直径を表す記号ですよ。

基本的には付けたままで問題ありません。 ただし、逆光撮影でゴーストが出やすくなる場合は一時的に外すのが効果的です。 高品質なフィルターを選べば、画質への影響はほぼ無視できるレベルですよ。

使えますが、注意が必要です。 フィルターを重ねると厚みが増して広角側でケラレが出やすくなります。 また、重ね付けで光量が大きく減るため露出の調整が必要です。 可能であれば、ND効果付きのPLフィルターを選ぶ方がスマートですね。

丸型はレンズに直接ねじ込む方式で手軽です。 角型はホルダーに差し込む方式で、ハーフNDフィルターなど位置調整が必要な用途に向いています。 初心者の方はまず丸型から始めるのがおすすめですよ。